オーストラリアってどんな国?【初級編】6つの州
知っておくべき豪州事情【初級編】BASIC INFO
オーストラリアは世界最大の島であり、また世界最小の大陸でもあります。
インド洋と太平洋に囲まれており、海、川、森でのアクティビティが大変充実しています。
この記事ではオーストラリアの基本的な情報をお届けします。
なぜキャンベラが首都になったのか、その背景や6つの州と2つの準州の観光スポット、運行状況、基本的な情報、また「世界の住みたい街ランキン」についても実際に訪れたふじこの経験からお伝えしていきます。
「詳しいことってわからない、どういう国なの?」と興味を持ってくださった方に、まずは初級編から!
実際に全ての州を訪れ、様々なアクティビティを満喫しました。
個人的におすすめな観光地域や注意点などもお伝えしていきますね!
オージーは親日家が多くフレンドリーですので気軽にグダイ(G’DAY)と声をかけてお喋りしてみてください!楽しい思い出が増えること間違いなし!
豪州には6つの州と2つのテリトリー(準州)があるので、それぞれの特徴をお伝えします。
首都 | キャンベラ |
---|---|
面積 | 約768万8,126km²(日本の約22倍) |
人口 | 約2,580万人 |
公用語 | 英語 |
宗教 | キリスト教、その他多数 |
時差 | ※サマータイムあり | +2時間〜ー1時間(都市によって異なる)
首相 | アンソニー・アルバニージー |
為替 | 1豪ドル100円前後(2024.10月) |
広い国土や豊かな自然、多民族国家ならではの多様性を認める寛容さが特徴的です。
日本の20倍以上の国土を持つオーストラリアは、温暖な大陸沿岸部に都市が集中しており、
皆さんがよく知るシドニー、ゴールドコースト、ブリスベン、ケアンズは全て東海岸側
日本の約22倍の国土に、200以上の多民族的背景を持つ人々が暮らしているよ
国民の30%が海外生まれ(オーストラリア統計局ABS調べ)という世界屈指の多国籍な国です。
多民族、多国籍ということで勿論多宗教。
チャイナタウン、リトルイタリアもあり、インディア、タイ、ギリシャetc…いろんな国の食事や文化が堪能できます。
首都キャンベラはどの州にも属さない特別地域
キャンベラは、どの州にも属さないオーストラリア首都特別地域(ACT)に指定されていて、オーストラリア連邦議会、首相官邸、オーストラリア高等裁判所などの重要な政府機関が集まります。
キャンベラはシドニーやメルボルンと違って内陸にあるため、比較的乾燥する地域。
その特徴として日中と夜の寒暖差があるので、常に薄手の上着などがあると便利です。
日照時間はシドニーやメルボルン、アデレードよりも長く青空が印象的な街です。
シドニーから南西に約280kmの場所にあるキャンベラが首都だよ~!
都市計画により造られた人工の街キャンベラはアボリジニーの言葉で“人が集まる場所”を意味する“キャンベラ”から名付けられました。
面積の半分以上が国立公園や自然保護区のため“ブッシュキャピタル(森の中の首都)”と呼ばれます。
キャンベラは文化や政治を発信する顔を持つ一方で、街を少し離れれば大自然を堪能できるうれしい観光スポットです。
現在は「洗練されたクールな首都」というイメージでキャンベラ大学があることもてつだって比較的住んでる年代は若めです。
お世話になった高校の社会の先生が家族でこのキャンベラにお住まいなので、いつか訪れてみたいと思っています。
なぜキャンベラが首都に?その背景とは
1901年、建国の際に近代都市化を目指す2大都市だったシドニーとメルボルンで、首都誘致を巡る大規模な論争が起こりました。
ですが、どちらも一向に譲らず、なかなか首都が決まらなかったため、連邦政府が仲介に入ります。
そして1908年、シドニーとメルボルンの中間地点にあったキャンベラが折衷案として選ばれることで合意となりました。
1927年には臨時首都のメルボルンに置かれていた連邦議会をキャンベラに移し、オーストラリアの正式な首都として制定され新しく都市が作られることとなりました。
オーストラリアの州は6つ
グレートバリアリーフやウルル(エアーズロック)、オペラハウスをはじめ多くの世界自然遺産がある南半球最大の大陸国家オーストラリア。
クイーンズランド州(Queensland)
クイーンズランド州は人口が500万人近くでオーストラリアの北東部を占める、この国で2番目に大きな州です。
別名サンシャイン・ステートとも呼ばれ州の名前はQLDと記されます。
クイーンズランドの由来は、ニュー・サウス・ウェールズから分離した1859年当時の統治君主が
クイーン・ビクトリアだったことから名付けられました。
面積はオーストラリア大陸の4分の1というかなりの広さを占めており、北から南まで気候は様々ですが、
温暖でビーチが大変有名です。
まずはビーチへ、そしてマーケットを楽しんでほしいな!
僕の両親もブリスベンとゴールドコーストに住んでいるよ
穏やかで美しい自然と活気のある都市、太陽の光があふれる場所。
グレートバリアリーフに代表される透き通った海から、世界遺産に登録されているデインツリー熱帯雨林まで、オーストラリアを象徴するエリアです。
州都ブリスベンやゴールドコーストは観光地として人気が高く、年間245日以上晴天という亜熱帯気候も魅力のひとつ。
暖かなオーストラリアを思い切り楽しむことができます。
日本からもっとも近い州で、日本人留学生も多く集まっているよ
世界的に有名なグレート・バリア・リーフ、そして最も広域に広がる熱帯雨林、世界遺産に登録されているフレーザー島を含む美しい島々が人気です。
州都はブリスベン。
主要都市は、ケアンズ、ブリスベン、ゴールド・コーストなど。
ケアンズとゴールドコーストで留学し、結婚後もゴールドコーストや少し内陸の土ボタルで有名なタンバリン山に住んでいましたので、このエリアのおすすめポイントごを別記事でも紹介していきますね!
ニュー・サウス・ウェールズ州(New South Wales)
シドニーを州都とするニュー・サウス・ウェールズ州はオーストラリアの歴史、文化、経済の中心地。
オーストラリアの総人口の約3分の1が同州で生活している南半球最大の国際都市。
2000年に開催されたオリンピックにより、ますます知名度がアップしました。
約200年前にイギリスからの移民団が始めて入植した歴史を持つ小さな町ザ・ロックス、再開発地域のダーリング・ハーバー、世界3大美港に上げられるシドニー湾、オーストラリアのランドマーク的存在のオペラハウスなど、観光地として有名。
まずオペラハウスへ!建物の内外どちらも素敵。
そして時間があればブルーマウンテンには車で3時間ほどなので足を延ばしてみて下さいね!
高所が大丈夫な方はシドニーハーバーのブリッジクライムにチャレンジを!夜明けや夕暮れは素晴らしい景色だよ!
シドニーから足をのばすと世界遺産「ブルーマウンテンズ」、イルカで有名な「ポートスティーブンス」、国内で最も古いワイナリーが連なる屈指のワイン産地「ハンターバレー」などの見どころがいっぱいです。
ビクトリア州(Victoria)
オーストラリアの東南部に位置するビクトリア州。州都はメルボルン。
別名「ガーデンシティ」と呼ばれる。
面積では本土最小の州ですが、オーストラリアで2番目に人口の多い都市メルボルンがあります。
ビクトリアの州名は、ニュー・サウス・ウェールズから分離した当時にビクトリア女王が統治君主であったことから付けられました。
メルボルンは古きヨーロッパを思わせる街並みとモダンなビルが融合しているユニークでおしゃれな街。
芸術とグルメの中心地です。コンパクトなエリアに魅力が凝縮されているのが特徴で、トラムに乗って散策がお勧めです。
メルボルンの人々が大切にしているのがコーヒー。
本当においしいカフェが多く手軽にオーストラリアでぜひ試してほしいフラットホワイト、カプチーノ、ピッコロラテが楽しめます。
この町では特にフラットホワイトを飲んでみてくださいね!
コーヒーについてはまた別記事でもお伝えします。映画「もののけ姫」のモデル?とも言われるスポット「ザ・バルコニーズ」もこの州です。フィリップ島の可愛いペンギンもご覧いただきたい!親子🐧に癒されます。
周辺にはリトルペンギンで有名なフィリップ島(そのペンギンの量は圧巻)、オーストラリアを代表するワイン産地ヤラバレーには80以上のワイナリーが点在し、ピノ・ノワールやシャルドネから醸造されるワインは一級品が揃います。
世界一美しい海岸道路と称されるグレートオーシャンロード、長い年月をかけて波風が形作った自然の芸術「12使徒」の奇岩群をはじめ、見どころが満など人気スポットが点在しています。
ふじこはヘリコプターに乗りこの景色をカメラに収めました。
南オーストラリア州(South Australia)
南オーストラリア州は、人口170万人以上を擁する州で、オーストラリアで5番目に大きな都市です。オーストラリアの中央南部にあり、面積は日本の約3倍に当たる約98万3482㎢。
州都はアデレード。
人口のほとんどは州都アデレードに集中しています。
他の都市と比べると比較的物価が安め。
国内で特に雨の少ない地域で秋の間が過ごしやすいです。
https://www.australia.com/ja-jp/places/adelaide-and-surrounds/guide-to-the-barossa-valley.html
この州にもオーストラリアを代表するワイン産地、バロッサ・バレーがあります。
バロッサバレーのワインがおいしすぎてつい飲み過ぎますのでご注意を!
栽培面積の半分を占めるのがシラーズ(Shiraz)
樹齢100年を超える古木のシラーズがここに存在しますので是非バロッサのワインをお試しください!
ふじこはこの町で久しぶりに大好きなあんパンに出会い、その味で急激に日本が恋しくなりました。
野生動物の宝庫・カンガルー島が有名な南オーストラリア州。
州都アデレードは芸術とフェスティバルの街としても知られており、ワーキングホリデーや長期滞在者、留学生にとっても住みやすい人気の都市です。
西オーストラリア州(Western Australia)
オーストラリアの約3分の1という広大な西オーストラリア州(オーストラリアで最も面積が広い)、人口260万人以上。
ヨーロッパとほぼ同じ大きさで、日本の約7倍。州都はパース。
人口約260万人のうち約3分の2がパースに集中している。北岸はティモール海、西岸はインド洋、南岸は遥か南極に臨む。
州のほぼ中央を南回帰線が走っています。
クオッカとっても可愛いです!是非フェリーでロットネスト島(Rottnest Island)へ!
僕のお勧めは断然スカボローとコテスローのビーチ!夕焼けが素晴らしいよ
North Beachではシーズン限定でライセンス(50ドル程度)を取ればアワビの収穫が可能だよ!
ふじこもPくんに誘われてアワビ取りに行きましたよ!
ルールに従ってアワビ取り(鮑はアバロニっていいます)の体験をしたことがありますが、そのあたりの詳細はまた別記事で!
そして私がパースに行った本来の理由はこちらのピナクルズ!
生で見ると圧巻です。
世界遺産ニンガルーリーフには、約260種の珊瑚礁や500種類以上の海洋生物が生息しており、3月中旬から7月にかけて、ジンベイザメと一緒に泳ぐことができます。
(手を触れることは禁止されていますが、間近で見るとその雄大さに感激します)
『月への階段』と呼ばれる自然現象が見られるブルーム(3月〜10月の満月の夜のみ)もこの州、キンバリー地区にあります。
この街にカメラマンとして訪れP君とご縁があり、新婚時代を過ごしました。
語学学校に通いレスキューダイバーとしてダイビング三昧の日々。
ジンベエザメやイルカと泳ぎ、スワンバレー、マーガッレットリバーのワイナリーでワインの美味しさを知りました。
是非フリーマントルに足を運んでくださいね!
タスマニア州(Tasmania)
国内最南端に位置する最も小さく、また唯一の島の州です。州都はホバート。
面積は北海道とほぼ同じ大きさ。
陸地の大部分が山岳地帯。風光明媚な景観とオーストラリア大陸とは違った生態系の動植物が観光資源となっています。
世界で一番空気がおいしい島と言われているタスマニアにはタスマニアンデビルが生息します!かわいく見えて狂暴です…
見かけは可愛いタスマニアデビルですが、「タスマニアの悪魔」です。
その名前は、その鳴き声に由来します。
身の毛がよだつ叫び声とうなり声をあげるので怖がられます。
顎を80度まで開くことができ、その顎は骨を粉砕するのに十分な力があり狂暴。
彼らは金属の中で最も強い金属を噛み砕くことができますのでくれぐれも近寄らないように!
僕はタスマニア生まれで、15歳までここにいたんだよ
よく窓からオーロラが見えたんだ
デンマーク皇太子妃のメアリーとは同じ学校だったよ!
タスマニアの人口の4割が居住する州都ホバート。
私の滞在中は大変寒く、慌ててフリース買い足しました。
国立公園散策がお勧めですが、防寒具は持参必須です。
Pくんの親せきが今でも沢山住んでいます。
一時、両親もロンセストンに住んでいたので、息子がサマースクールで1か月滞在していました。
みんな牧場の子供、というほど牧場育ちが多く、大変のどかなエリアです。
「世界一美味しいサーモン」といわれているタスマニアサーモンは是非召し上がれ~
ノーザンテリトリー準州(Northern Territory)
カカドゥからウルルまでオーストラリアのノーザンテリトリーはアウトバックの景観が象徴的で、魅力的な野生動物や先住民文化にあふれています。州都はダーウィン。
オーストラリアを代表する大自然のモニュメント、ウルル(エアーズロック)で知られるノーザンテリトリー。
国立公園がいくつもあり、「アウトバック」のイメージで知られています。
ノーザンテリトリーには巨大な一枚岩のウルル(Uluru)や砂漠の町のアリス・スプリングス(Alice Springs)から、海辺に位置する州都ダーウィン、その近郊の島々までが含まれる広大で素晴らしい地域です
そしてこの大地で代々受け継がれてきたアボリジニの文化が有名です。
年間を通して最低気温と最高気温の差が約20℃と、常に激しい気温差だから気を付けてね~
エアーズロック(ウルル)のあるノーザンテリトリー準州では、「デュアル・ネーミング(Dual Naming)」で名前が2つあります。
この地に古代から住んでいた先住民であるアボリジニの人々による地名と、後からオーストラリア大陸に入植した西洋人によってつけられた地名を、「/(スラッシュ)」によって併記する方法を使用しています。
アボリジナルアートが大好きで、このエリアで沢山買い込んだお土産を今でも大切に使っています。
ふじこは国内線を利用して一人でこの地に写真を撮りに降り立ちました。
とにかく水が不足しているので大切に使うルールになっています。
ダイナミックな景観と昔から変わらない満点の星空や美しい夕焼けを沢山撮影し、アクティビティも色々チャレンジ。
早朝から気球に乗って朝焼けを満喫して、夕焼けを見ながら夕食をとり自然を堪能しました。
気球ツアーと夕焼けのシャンパンや食事のツアーが大人気でした。
私は頂上には登らず、ウルルの岩の周囲を2時間かけて歩きましたよ!
世界で住みたい都市ランキング上位
2021年「世界で最も住み良い都市」(英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表した「世界で最も住みやすい都市ランキング」)トップ10位にオーストラリアの4つの都市がランクインしていました
〇世界で最も住みやすい都市ランキング2022
01位 ウィーン(オーストリア)
02位 コペンハーゲン(デンマーク)
03位 チューリッヒ(スイス)
03位 カルガリー(カナダ)
05位 バンクーバー(カナダ)
06位 ジュネーブ(スイス)
07位 フランクフルト(ドイツ)
08位 トロント(カナダ)
09位 メルボルン(オーストラリア)
10位 大阪(日本)
10位 ブリスベン(オーストラリア)
※Economist Intelligence Unit’sより(2021年7月発表)
欧米諸国の都市は、高いワクチン接種率や制限の緩和により正常な生活を取り戻しているため、上位を独占。コペンハーゲンは前年の13位から2位に急上昇しています。
〇世界で最も住みやすい都市ランキング2021
01位 オークランド(ニュージーランド)-96.0点
02位 大阪(日本)-94.2点
03位 アデレード(オーストラリア)-94.0点
04位 ウェリントン(ニュージーランド)-93.7点
04位 東京(日本)-93.7点
06位 パース(オーストラリア)-93.3点
07位 チューリッヒ(スイス)-92.8点
08位 ジュネーブ(スイス)-92.5点
08位 メルボルン(オーストラリア)-92.5点
10位 ブリスベン(オーストラリア)-92.4点
※Economist Intelligence Unit’sより(2022年6月発表)
残念ながら2022年は少しランクダウンしていますが、前述のとおり欧米諸国の高いワクチン接種率や制限の緩和で正常な生活を取り戻している為で、さらに前をさかのぼると大抵メルボルン、パースが上位5位までの常連でした。
オークランドが1位というのも同じ理由からだと思います。
オークランドにもいましたが、個人的にはパースやメルボルンの方がより好みです!
◎このランキングは、世界の140都市を対象に行われたもので、各都市の安定性、文化・環境・医療、インフラ、教育など5つの項目を柱とし、30以上の要素において相対的な快適さを数値化し、ランク付けした結果です。
学生にもリタイア後の生活にも人気が高いオーストラリア。
ふじこはパース、ブリスベン、ゴールドコーストに住んでいましたが、自然の豊かさや町の美しさ、人の心の大きさが沢山の人に好かれる大きな要因だと確信します。
まとめ:どの街も魅力的
オーストラリアの州について簡単に基本的な特徴をまとめましたが、一つ一つの州の見どころについてはまた別記事で詳細をまとめていきたいと思います。
広大な面積から全ての都市を一度に訪れるのは難しいかもしれませんが、まずは興味のわくエリアにポイントをおいてみてはいかがでしょうか?
それぞれの街の雰囲気や文化を肌で感じ、発見をしていくうちに、お気に入りの都市がきっと見つかりますよ!
私の最初の豪州はゴールドコーストで、全てが刺激でした
そして何より時差が少なく、体の負担が少なくて済むのはとても楽!
サマータイムがある時期ですら、1時間さらに差が増えるとしても2時間のみ。
ここは大変助かります。
季節は反対ですが、ジェットラグがない分、日本と同じ時間サイクルで行動できるのは大きなポイント!
基本的に親日家ですし、物価が日本よりは高めですがほぼ影響のない程度。
とっても親日家が多いよ!THE フレンドリーの国・豪州
是非オーストラリアへいらしてくださいね!