Yuletide🎄クリスマスツリーの飾りに意味はあるの?

yuletide (ユールタイド)ってなに?
クリスマス時期によく耳にするyuletide(ユールタイド)
初めて聞く方には❓ですし、耳にしたことはあっても馴染みが無くて意味がよくわからない…
だって私自身が知らなかったから。

旦那Pくんのステップマザーが北欧の方というのがきっかけで知ることになったこのワード。
知っておくとグローバルな時代の今では知識の一つになりますので、是非話の引き出しのひとつに。
ユールタイドは、北欧の伝統的な冬の祝祭で、現代のクリスマスの起源の一つとされています。現在、ユールタイドは主にクリスマスの祝祭を指す言葉として使われており、英語では古語とされていますが、北欧諸国では今でもクリスマスを「ユール」と呼ぶ習慣が続いています。
ふじこユールタイドは北欧の伝統的な冬の祝祭でクリスマスの季節を意味する名詞です
ユールタイドは、古代北欧のゲルマン民族やヴァイキングの冬至の祭りに由来しており、日本の正月が新年を祝うように、ユールタイドは冬至から太陽が徐々に戻ってくることを祝う祭りでした。
日本のお正月が数日間続くのと似ています。
Yuletide(ユールタイド)はおおよそ日本の冬至頃の12月20日頃から1月6日までの期間を指します。
yule (ユール)キリスト降誕祭、クリスマスの季節のこと
yuletide(ユーゥタイド)クリスマスの季節
mistletoe(ミスルトウ) ヤドリギ
こちらの記事では日本人にとってのクリスマスと比較しながら、欧米のユールタイドの特徴やツリーに飾るアイテムの意味などを説明していきます。


ユールタイドとクリスマスの違いとは?
ユールタイドとクリスマスには、深い歴史的つながりと重要な違いがあります。
ユールタイドは、キリスト教伝来以前のゲルマン民族とヴァイキングの冬至の祭りに由来しており元々は、冬至の日を新年と考え、オーディン神に捧げ物をする伝統的な祭りでした。一方、クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う、キリスト教の宗教的な祭日です
ユールタイド: 異教の冬至祭で北欧のゲルマン民族の伝統
クリスマス: キリスト教の宗教的祭日でキリスト教の聖誕祭
といった感じです。



北欧諸国では今でも両者が混ざり合っています
スウェーデンではユールの伝統とキリスト教のクリスマス、そして現代の商業的なクリスマスが共存していて、現在「ユール」は北欧諸国でクリスマスを指す言葉としても使われており、文化的にも深く融合しています。
ユールタイドの伝統的なデコレーション
北欧諸国、特にスウェーデン、ノルウェー、デンマークなどでユールタイドの伝統的な装飾が盛んです。
- ユール・ログ: クリスマス前夜に炉で焚く大きな薪で、多くの場合リボンで飾られる
- ユール・ゴート: ワラで作られたヤギの装飾で、クリスマスのデコレーションとして使用される
- 常緑樹のガーランド: 松、トウヒ、ジュニパー、モミの木で作られ、玄関や暖炉、階段に飾られる
伝統的な植物デコレーションには以下のものがあります
- ポインセチア: クリスマスシーズンを代表する赤と白の花
- ヤポンの木: チェリーレッドの実と光沢のある常緑の葉を持つ
- ローズマリーのトピアリー: クリスマスツリーの形に刈り込まれることもある



キャンドルや温かみのある照明や赤と白を基調とした色使いが一般的だよ
特に巨大なユール・ゴートは町中に飾られることもあり、伝統的な装飾の重要な要素となっています。
クリスマスツリーの飾りの意味って?
世界で最初にクリスマスツリーを飾ったのは、16世紀のマルティン・ルター氏だとする説があります。ルター氏はクリスマスの礼拝の帰り道で見た星空の美しさに感動し、その光景を子供たちに伝えるためにもみの木にロウソクを飾ったとされています。
ユールタイドと比較してクリスマスツリーのデコレーションにも意味があるはず…
勿論クリスマスツリーの飾り付けは見た目を美しくするだけでなく、色やそれぞれの飾りには意味が込められています。
クリスマスツリーの飾りの色の意味
クリスマスの飾りで使われる代表的な色には特別な意味があります。
金:星空のイメージを持つ
赤:キリストの血と神の愛を象徴
白:清められた魂や雪を表現
緑:生命と永遠を意味します
もみの木
もみの木は常緑樹であり、過酷な冬でも緑を保つことから「永遠の命」を象徴し、キリスト教における創世記のアダムとイブの物語に登場する知恵の実をモチーフにしているとされます。中世の降誕祭ではアダムとイブを演じた際にもみの木を使用したという伝承も関連しています。



もみの木の三角形の形状は、キリスト教の「三位一体」を表現しています
頂点に父なる神、底辺の両端に子と聖霊を象徴しています.
ボール
クリスマスツリーにボールを飾る伝統は、ドイツのリンゴを飾る習慣に由来します。



元々はボールではなく、リンゴが使用されていたんだよ
リンゴが不作になり代用としてカラフルなボールが使われるようになったと言われます。各色のボールには異なる意味があり、赤はキリストの血、白は純潔、金や銀はキリストの高貴さ、緑は永遠を表しています。
星
クリスマスツリーのトップに飾る星はベツレヘムの星と呼ばれ、キリストの降誕を知らせた存在を象徴しています。星は希望を表す象徴でもありますが、一部の国では星ではなく、イエスの降誕を示す天使を飾る習慣もあります。家族の中で最も年下の子どもが飾る伝統もあります
ベル
喜びと福音を伝える象徴。サンタクロースの到来も表現しています。ベルの音は、イエス・キリストの誕生を告げるものであり、喜びを象徴しています。





クリスマスにベルが鳴ることで、祝福と希望をもたらすとされています。
クリスマスベルにはイエスの誕生を告げる役割があります。ベルを鳴らす役割は、天使と関連づけられていて天使がベルを鳴らしてキリストの誕生を知らせたという伝説から派生しました。ベルは魔除けの効果もあるとされ、過去には呪いや魔法を防ぐために重要視されていました。
リース
クリスマスリースは円の形状を持ち、神の永遠の愛を象徴しています。リボンと組み合わせられることが多く、永遠の絆を願う象徴でもあります。一部のリースには松ぼっくりやドングリも含まれており、豊作を祈る意味も込められています。
我が家でも毎年必ずいくつかリースを作ります。


キャンディケイン
キャンディケイン(英: candy cane)は、クリスマスの時期に特によく見られる杖型のキャンディです。伝統的には赤と白の縞模様で、ペパーミントまたはシナモンの風味がありますが、最近では様々な味やデザインのものも登場しています



羊飼いが人々を導くために使用する杖がモチーフです
キリスト教では人々を羊として捉え、この杖は人々を導くための象徴とされています。赤と白のストライプは、キリストの血と純潔を表しています。


キャンディケインの起源は15世紀初頭に遡り、フランスの僧侶が初めて作ったとされています。当初は白一色で、形もまっすぐでした。1670年にはドイツのケルン大聖堂の聖歌隊長が子供たちに配るために羊飼いの杖の形に曲げたという説があります。
赤と白の縞模様が加わったのは1900年代前半で、それ以前は単色のものしか存在しませんでした。
靴下
聖ニコラウスの伝説にちなんだ贈り物の象徴です。
サンタクロース(聖ニコラウス)は貧しい家族を助けるために、夜中に金貨を投げ入れました。その金貨は、暖炉の近くに干してあった靴下に入ったとされています。このエピソードが、サンタクロースがプレゼントを靴下に入れる習慣の基になっています。
現在靴下は、子供たちがサンタクロースからのプレゼントを受け取るアイテムとして使われてます。クリスマスイブの夜、子供たちは靴下をつるし、その中にサンタがプレゼントを入れてくれることを期待します。
もれなく我が家も家族一人一人のクリスマスソックスがあり(かなり大きめ)ちゃんと今年もサンタさんがプレゼント持ってきてくれました!
国によっては良い子にはプレゼントが、悪い子には炭や消しゴムが入れられるという風習も存在します。これは、子供たちが良い行いをすることを促すための教育的な要素も含まれています。
実際に残念なケースは見たことはないのですが…
クリスマスの靴下は単なる装飾ではなく、愛や希望、そして善行を促す重要なシンボルとして位置づけられています。
ヒイラギ
イエスのイバラの冠と流血を表現しています。


イエス・キリストの苦難と永遠の命を象徴するものとして、いばらの冠のような葉と赤い実がヒイラギに関連付けられています。
綿:
クリスマスツリーに飾られる綿には、雪を表現する意味があります25. ツリーに降り積もる雪を表現するために、綿などを使って白を取り入れます。



白い綿は雪を思わせ、純潔と清らかさを象徴します。
この白い装飾は、クリスマスカラーの一つである白色を表現し、「純潔」や「潔白」を象徴する意味も持っており、また、雪で覆われたヨーロッパの大地を象徴するという解釈もあります
他に挙げた装飾品と共に、綿で表現された雪がクリスマスツリーに冬の雰囲気と神聖さを加えますね!
電飾(イルミネーション)


イエス・キリストを「この世を照らす光」と称えるキリスト教の教義に基づき、電飾やろうそくなどの明かりはキリストの光を表す象徴です。
1880年頃、発明家トーマス・エジソンが白熱球を開発した際、プロモーションの一環として電飾をツリーに取り付けました。これが現代のイルミネーションの始まりとされています。



星空を表現するために、最初はろうそくをツリーに飾りました
リボン
リボンは愛情によって永遠に結ばれることを意味し、絆を象徴します。
リボンは、紐を結んで作ることから、お互いに愛情を持って永遠に結ばれるという意味があります。この象徴性は、クリスマスの精神である愛と絆を反映しています。
他にも夢の実現や努力の成果を象徴する意味もあります。クリスマスの時期に贈り物として使われることが多く、特にプレゼントを包む際に用いられることで、受け取る人への思いやりや願いが込められています。



歴史的には、リボンは魔除けとしても使われてきたよ!
固く結ばれたリボンは悪いものを払う力があると信じられており、クリスマスデコレーションとしてもこの意味が引き継がれています。クリスマスのリボンは単なる装飾以上の深い象徴性を持ち、祝祭の雰囲気を一層引き立てます。
ちなみに…日本では明治40年頃からリボンが流行し始めました。当初は高級品で、お金持ちのお嬢様でなければ見つけられず。明治から大正にかけて、女学生たちの髪にリボンをつけるのが流行しました。
松ぼっくり:
クリスマスツリーの飾りとして、イエス・キリストの幼少期を追求から守る伝説に由来し、勇者のもみと呼ばれています。もみの実が入手困難だったため、松ぼっくりが代用されるようになりました。


天使
マリアへの受胎告知と誕生の知らせを象徴しています。
クリスマスツリーの頂上に飾られる天使は、クリスマスの精神を表現する重要な要素です。
天使は神から人々へのメッセージを伝える存在であり、クリスマスの祝福や希望を象徴しています。大抵ツリーの頂上には星が飾られるのですが、この星がベツレヘムの星を表し、イエス・キリストの誕生を知らせたものとされています。
クリスマス天使は、聖母マリアにイエス・キリストの誕生を告げた天使「ガブリエル」を象徴しています。
ガブリエルは神の使者としてマリアに受胎告知を行い、イエスの誕生を知らせたというお話からクリスマスツリーに飾られる天使のオーナメントは、イエス・キリストの誕生とその重要性を示すものとされています。
日本で最初にツリーを飾ったのは?
日本で初めてクリスマスツリーを飾ったのは外国人の方です。
1860年(江戸時代末期)にプロイセン王国の外交官オイレンブルクさんでした。オイレンブルクさんは江戸中を探し回り、ドイツのもみの木に似た木を見つけ、当時の江戸で手に入る植物や果物を使って手作りで飾り付けをしたそうな。
日本人として初めてクリスマスツリーを飾ったのは、1886年(明治19年)に磯野計さんです。磯野さんは輸入食品や酒の販売で知られる「明治屋」の創業者で、イギリス留学の経験がありました。
彼は横浜で外国人船員のためにクリスマスツリーを飾ったとされています。この出来事がきっかけとなり、12月7日は「クリスマスツリーの日」となりました。その後、1900年には明治屋が東京・銀座に移転し、店をクリスマス仕様に飾り付けて大々的なセールを行い、1904年にはクリスマスイルミネーションを点灯して話題を呼びました。
これらの出来事を通じて、クリスマスツリーの習慣が日本社会に徐々に浸透していったのです。
まとめ
この記事では、クリスマスツリー関連のオーナメントの意味や、yuletide(ユールタイド)情報をまとめました。
クリスマスツリーの飾りやその意味についてわずかなりとも発見があったかと思います!
日本ではキリスト教はそれほど浸透していない(日本のキリスト教信者の割合は、全人口の約1%程度)のですが、クリスチャンの多い国にいるとクリスマスに関しての話題は頻繁にあがってきますので、知識の一つとして一般的な情報として時に役立つことも。


日本のお正月によく例えられるクリスマス。
日本ではクリスマスは恋人と過ごし、お正月は家族というイメージですが、海外ではその反対で、クリスマスこそ家族が集まる大切な文化です。お正月にはカウントダウンパーティーに家族や友人が集まり、ホームパーティーで盛り上がることが一般的。
日本のクリスマスが恋人同士で過ごすロマンチックな日だという会話になった際に、義理の両親には大変驚かれたことがあります。
日本のお正月にはお年玉や初詣など独自の習慣がありますが、特にお年玉文化については外国の方に驚かれました。海外の方にはない文化でとても興味深く思われているようです。
ぜひコミュニケーションの一つとして、会話の選択肢として加えてもらえたらと思います。
最後までおつきあい頂きありがとうございます。
HAPPAY HOLIDAYS‼


















