海外ドラマでおなじみ!卒業式のあのガウンやキャップの名前と意味、知ってましたか?

実はあの衣装、デザインのひとつひとつに500年以上の歴史と意味が込められているんです。タッセルの動かし方、ガウンの色の違い、角帽の由来……知って着るだけで、卒業式の特別感がぐっと増します。
記事では、ガウンとキャップにまつわる「なぜ?」を、実際にオーストラリアの大学でガウンを着用したP君の体験も交えながら、わかりやすく解説します!

🎓 卒業式のガウンやキャップって、そもそも何?
卒業式でよく見かける黒いガウン(ローブ)と四角いキャップ(角帽)。正式名称は「アカデミックドレス」といい、世界中の大学で使われている礼装です。

日本では袴姿の卒業式が伝統的でしたが、近年はガウンスタイルを採用する大学も急増。「なんとなくかっこいい」と着ている人も多いですが、実はその形や色にはちゃんとした意味があります。
🎓 アカデミックドレスの基本パーツ
🟦 ガウン(ローブ):黒い長衣。学位や大学によって形が異なる
🟦 角帽(モルタルボード):四角いキャップ。天板が平らな独特のデザイン
🟦 タッセル:キャップの横に付いた房飾り。卒業の瞬間に動かす
🟦 フード:背中に垂れる布。学部・学位によって色が変わる
📜 500年以上前から続く歴史
アカデミックドレスのルーツは、12〜13世紀のヨーロッパにまで遡ります。オックスフォード大学やボローニャ大学が設立された時代、大学は教会と深く結びついており、学者や学生は聖職者の衣装に似た長いローブを着用していました。
当時の大学は現代のように暖房設備がなく、石造りの建物の中は非常に寒かったため、ローブは防寒着としての役割も果たしていたといわれています。それが時代とともに「学問の象徴」として礼装化されていきました。
ふじこガウンってそんなに歴史があったんですね!てっきり卒業式にコスプレ感覚で着るものかと•••
日本にアカデミックドレス文化が入ってきたのは明治時代の文明開化の頃。欧米の大学制度を参考にした旧帝国大学を中心に導入が進み、戦後の高度経済成長期を経て、現在の多くの大学で採用されるようになりました。
🔍 各パーツの意味を詳しく解説
各パーツの意味は以下の通り↓
| アイテム | 名称 | 意味・由来 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 🎓 帽子 | モルタルボード (角帽) |
中世ヨーロッパの 学者帽が起源 |
四角い形が特徴 |
| 🟡 タッセル | タッセル (房飾り) |
学位取得の 通過儀礼に使用 |
式中に右から左へ動かす |
| 👘 ガウン | アカデミック ガウン |
中世の聖職者の 衣装が起源 |
色で学部・学位が違う |
| 🎀 フード | アカデミック フード |
大学・学位を 色で表す |
背中に垂れ下がる布部分 |
| 🎨 ガウンの色 | 学部カラー | 学問分野を 色で区別 |
例:青=哲学、赤=法学など |


① 角帽(モルタルボード)——あの四角い形の正体
卒業式でかぶる四角いキャップは「モルタルボード」と呼ばれています。その名前の由来には諸説ありますが、最も有名なのは左官職人(かべ塗り職人)が使う漆喰板(モルタルボード)に形が似ているという説です。
💡 豆知識:角帽はなぜ四角い?
中世ヨーロッパでは、四角形は「知識の完成」や「安定」を表す形とされていました。円形(未完成・無限)に対し、四角形は「秩序ある知識の体系」を象徴すると考えられていたのです。学問の完成=卒業にふさわしい形というわけですね。



今パースで大学生なので周りの先輩たちが卒業式でかぶってるの見てたけど、そういう意味があったんだ〜!かぶりにくそうだな〜としか思ってなかった(笑)
② タッセル——卒業の瞬間に動かす「房飾り」
角帽の横に垂れている房飾りをタッセルといいます。欧米の卒業式では、学位授与の瞬間にタッセルを右側から左側に動かすという儀式があります。これが「卒業生になった瞬間」を表す象徴的な動作です。



え!タッセルって動かすものだったの!?ずっとそのままにしておくものだと思ってた



僕の卒業式でもちゃんとタッセルを動かす儀式があったよ。あの瞬間に「あ、本当に卒業したんだな」って実感できて、なんかじーんときた。
③ ガウンの色・フード——学部や学位を表す
ガウン自体は多くの場合黒ですが、背中に垂れる「フード」や袖の色・装飾が学部や学位によって異なります。これにより、どの学部の・どの学位の卒業生かが一目でわかるようになっています。
🎨 学部・学位別のフードの色(欧米の主な例)
| 学部・分野 | フードの色 | 補足 |
|---|---|---|
| 文学・人文 | 白/クリーム | Arts(文系)の象徴色 |
| 理学・科学 | 黄金色/金 | Science の伝統色 |
| 医学・保健 | 緑 | ヒーリングのイメージ |
| 法学 | 紫 | 権威・威厳の色 |
| 経済・商学 | 銅色/茶 | 商取引・実務のイメージ |
| 工学・建築 | オレンジ | 力強さ・創造性の象徴 |
※大学・国によって異なります。日本ではフードを省略する場合も多いです。



パースの大学では、ガウンをレンタルするとき学部ごとに色が指定されてたよ。自分で選ぶんじゃなくて、「あなたの学部はこの色」って決まってるから、並んだときに学部がひと目でわかるんだよね。



へ〜!日本だと全員黒一色が多いけど、色分けされてると式場がカラフルでキレイだね〜
🦘 旦那・P君のリアル体験談|オーストラリア・パースの卒業式
記事を書くにあたって、実際にオーストラリア・パースの大学で卒業式を経験したP君(22歳当時)に話を聞きました。日本とはひと味違う、海外の卒業式のリアルをお届けします!
🎙️ P君インタビュー|パースの大学卒業式、どうだった?
📍 場所:オーストラリア・パース
🎂 年齢:22歳のとき
👗 ガウン:レンタル(学部指定の色)



ガウンのレンタルって、どうやって借りるの?日本みたいに大学の窓口で手続きする感じ?



そうそう、大学の指定業者に事前申請→式の直前に受け取って、ガウン・キャップ・フード・タッセルがセットでレンタルだったよ!



式の雰囲気は日本と全然違うの?



全然違う!日本みたいに静かに座ることなく、名前を呼ばれて舞台に上がる度に家族や友人から歓声と拍手が飛んでくるお祭りみたいな感じ🎵卒業生も笑顔でポーズとったり、めちゃくちゃ陽気な式だったよ。



楽しそう♪ドラマでよく見るあの光景ね〜。



学部ごとに色分けされたガウンで、みんながステージに揃って並んだときの景色は本当にきれいだったよ。あの光景は今でも覚えてる。
実際P君着用のガウンはこんな感じでした。彼はサイエンス系です。真っ赤ではなく少し落ち着いた色味なのは大学のメインカラーでもあるようで、胸元のグリーンがサイエンスの学部だとわかるように色分けされています。
この記念撮影用の背景は撮影用でみんな同じで、ネクタイは各自自由だったそうです。撮影時は角帽はかぶってなかったそうです。


🌏 日本と海外の卒業式スタイルの違い
P君の体験談でも出てきたように、同じアカデミックドレスでも日本と海外では卒業式の雰囲気がかなり違います。
🇯🇵 vs 🌏 日本とオーストラリア(欧米)の卒業式スタイル比較
| 項目 | 🇯🇵 日本 | 🌏 オーストラリア・欧米 |
|---|---|---|
| 衣装 | 袴またはガウン(大学で異なる) | ガウン・角帽が標準 |
| ガウンの色 | ほぼ全員黒 | 学部ごとに色が指定される |
| タッセルの儀式 | ほぼ行わない | 重要な儀式として全員が行う |
| 式の雰囲気 | 厳かで静粛な式典スタイル | 歓声・拍手が飛び交う祝祭スタイル |
| ガウンの入手 | 大学窓口レンタルが一般的 | 指定業者への事前申し込みレンタル |


主に
- 博士課程修了者
- 大学院修了者
- 教授
- 学長
が着用します。


特に東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などでは、海外式のアカデミックガウンを採用していることがあります。
| 日本 | 欧米 |
|---|---|
| 袴・スーツが主流 | ガウン・キャップが主流 |
| 学位記授与が中心 | Commencement(門出の祝賀)が中心 |
| キャップ投げなし | キャップ投げあり |
| タッセル儀式なし | タッセル移動あり |
| 写真撮影は家族中心 | パーティー文化が盛ん |
日本の卒業式と海外の卒業式は見た目こそ大きく異なりますが、「学業の達成を祝う」という目的は同じ。海外ドラマでよく見るガウンやキャップにも、実は長い歴史と意味が込められているのです。
なぜ帽子を投げるの?
卒業式の最後に帽子を空へ投げるのは、単なるパフォーマンスではありません!
学生生活の終わりと新たな人生の始まりを祝う、欧米ならではの象徴的なセレモニーなのです。
帽子(モルタルボード)を空に投げるのは、主に卒業達成の喜びと解放感を表現するための伝統です。もともとはアメリカの軍学校である United States Naval Academy に由来すると言われています。
卒業生は卒業後に士官の帽子を新たに受け取るため、それまで使っていた学生用の帽子が不要になり、空へ投げて祝ったのが始まりという説が有名です。


✅ 卒業式当日の実用チェックリスト
いざ卒業式当日!知識も大事ですが、実際に「困った」が起きないよう、準備のポイントをまとめました。
✅ 卒業式前日〜当日チェックリスト
📅 前日までに
☐ ガウン・キャップのレンタル受け取り日時を確認
☐ ガウンにシワがないか確認(ハンガーにかけて吊るす)
☐ タッセルの取り付け位置を確認(キャップの左右どちらか)
☐ 式の集合時間・場所・持ち物を再確認
☐ 写真撮影の場所・時間帯をイメージしておく
📸 当日の写真撮影のコツ
☐ キャップは水平に被る(前後に傾かないよう注意)
☐ ガウンの前はボタンを留めるか開けるか事前に決めておく
☐ 屋外撮影は式の直前・直後が光がきれい(真昼は避ける)
☐ タッセルを左に動かした瞬間も撮影してもらう
🔄 返却時に
☐ ガウンは大学の指定方法にしたがってたたむ
☐ タッセル・フードなど付属品がすべて揃っているか確認
☐ 返却期限を守る(延滞料が発生する場合あり)



僕も博士号の卒業式がもうすぐだから絶対タッセルを動かした瞬間の写真撮ってもらおう!博士号のガウンがどんな色になるのかも楽しみ❤️
💰 ガウンの費用は?レンタルと購入の比較
日本の大学では多くの場合、大学または指定業者からのレンタルになります。費用の目安をまとめました。
| 方法 | 費用の目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 大学指定レンタル | 3,000〜8,000円 | 手続きが簡単・一括対応 | 選択肢が少ない |
| 外部レンタル | 5,000〜15,000円 | デザインの選択肢が広い | 事前予約が必要 |
| 購入 | 15,000〜50,000円〜 | 記念に手元に残せる | コストが高い・保管場所が必要 |
※大学・地域・デザインにより大きく異なります。事前に大学の案内を確認してください。


🌸 まとめ——ガウンの意味を知って、より特別な一日に
卒業式のガウンとキャップ、実はひとつひとつに深い歴史と意味がありました。中世ヨーロッパの聖職者の衣装から始まった文化が、500年以上の時を経て今日の卒業式につながっているのです。
P君が体験したように、海外の卒業式ではガウンの色・タッセルの儀式・歓声の雰囲気すべてが「本場のアカデミックドレス文化」を体感できる場になっています。
📌 この記事のまとめ
✅ アカデミックドレスの起源は12〜13世紀のヨーロッパ中世大学
✅ 角帽(モルタルボード)は「知識の完成」を象徴する四角いキャップ
✅ タッセルは卒業の瞬間に右から左へ動かす儀式がある
✅ フード・ガウンの色は学部・学位によって指定される(海外では特に徹底)
✅ 海外の卒業式は歓声・拍手が飛び交うお祭りのような雰囲気
✅ 日本ではレンタルが一般的で費用は3,000〜8,000円が目安










