オーストラリアの選挙は日本と違いすぎる!投票しないと罰金?投票所でソーセージ?

こんにちは、ふじこです!
日本では「政治の話はちょっと…」と避けられがちですが、オーストラリアに住んでいると、選挙のたびに「え、日本と違いすぎない!?」と驚くことばかり。
投票に行かないと罰金、投票所ではソーセージの屋台、そして家庭では親子で支持政党が違ってもおかまいなしの熱いトーク…。
ふじここの記事ではオーストラリア在住時に見た「オーストラリアの選挙事情」を紹介します!
そもそも、オーストラリアの政治のしくみは?
驚きポイントの前に、まずは基礎知識をサクッと。オーストラリアはイギリスから独立した国なので、政治のしくみもイギリス式の「議院内閣制」。実は日本とよく似ています。
直近の連邦選挙は2025年5月で、労働党のアルバニージー首相が続投。次の連邦選挙は2028年の予定です。
豆知識:2010年代は党内の交代で首相がコロコロ変わって「首相の回転ドア」なんて呼ばれてたよ。このへんも日本とちょっと似てるかも?
しくみは日本と似ているのに、選挙の「中身」は全然違う…。ここからが本題です!
投票しないと罰金!オーストラリアは「義務投票」の国
まず一番の違いがこれ。オーストラリアでは、18歳以上の国民は選挙で投票することが法律上の「義務」なんです。
正当な理由なく投票しないと、罰金(連邦選挙で20豪ドル・日本円で2,000円ほど)の通知が届きます。金額は小さいですが、無視し続けると増額されたり裁判沙汰になったりすることも。
- 義務投票制の導入は1924年。100年以上の歴史があります
- おかげで投票率はなんと90%超え(日本の国政選挙は50%台)
- 期日前投票・郵便投票・在外投票など「投票しやすい仕組み」も充実
投票が義務の国は世界でも少数派なんだって。オーストラリアは「行かない自由」より「みんなで決める責任」を選んだ国なんだね〜
選挙の運営はオーストラリア選挙委員会(AEC)という独立機関が担当していて、病院や介護施設への出張投票まで行う徹底ぶりです。


日本に住んでいても選挙はやってくる
「海外に住んでいれば関係ないでしょ?」と思いきや、そうはいかないのがオーストラリア。選挙のたびに世界中の大使館や領事館に在外投票所が設けられ、郵便投票もできます。2025年の連邦選挙では、なんと世界111か所の大使館・領事館で投票が実施されました。



僕も日本に住んでいた時期があるけど、選挙とは無縁にならなかったよ。海外からでも投票できる仕組みがちゃんとあるんだ
ちなみに海外在住で投票できない場合は罰金にはなりませんが、選挙委員会への届け出が必要。何もせず放置すると「なぜ投票しなかったのですか?」という手紙が届きます。海外にいても「選挙はあなたの義務ですよ」と追いかけてくる…この徹底ぶり、日本との大きな違いですよね。
投票日は必ず土曜日!投票所が「お祭り」になる
日本の投票日は日曜日ですが、オーストラリアは必ず土曜日。投票所になるのは近所の小学校や教会、コミュニティホールで投票所の周りには、ボランティアによる屋台が設置されます。『ソーセージ・サンガ―』と呼ばれるサンドイッチパンにはさまれたホットドッグが提供され、有権者の楽しみとなっています。
ソーセージ屋台のある投票所が確認できる、専用ウェブサイトもあったりしますので本気ですね。
http://www.electionsausagesizzle.com.au/
日本と違って管轄内の投票所ならどこでも投票可能なので、『ここのソーセージがおいしい』などの情報で投票所を決める人も。


また、投票日はかならず土曜日に決まっているので、水着でビーチそばの投票所で投票⇒ソーセージサンガ―で腹ごしらえ⇒海水浴なんて人も。義務ならそれも楽しもうというオーストラリア人の楽しい発想ですね。
投票が済んだら投票所の外にずらりと並んだBBQソーセージの屋台やケーキ売り場へ。この選挙名物のソーセージは「デモクラシー・ソーセージ(民主主義のソーセージ)」と呼ばれていて、売上は会場になった学校の資金集めになるんです。



投票してソーセージを食べて帰るのがオーストラリア流だよ。子どもの頃から選挙=ソーセージの匂いなんだ



「罰金があるから行く」というより、ちょっとしたお祭り気分。だから選挙のイメージが明るいです🎵
選挙が近づくと、住宅の庭や道端に候補者の顔写真入り看板が並び、ポストには各党のチラシがどっさり。街全体が「もうすぐ選挙だよ」という雰囲気になります。


テレビCMは他党への批判もガンガン
選挙前のテレビも日本と大違い。各党のCMが繰り返し流れるのですが、内容は自分の党の政策アピールだけではありません。名指しで他党を批判する「ネガティブCM」が、ゴールデンタイムに堂々と流れるんです!



初めて見たときは「そこまで言って訴えられないの!?」とびっくり。自分の政策より相手への批判の方が多いんじゃない?というCMも沢山
日本の政党CMは自分たちのアピールが中心で、他党を名指しで攻撃するものはほとんど見かけませんよね。オーストラリアでは「相手の政策のここがダメ」とはっきり主張するのが選挙の風物詩。良くも悪くも、意見をぶつけ合う文化はテレビの中でも健在です。結構激しくて、さすが自分の言いたいこと好き勝手に言う文化だなと納得しました。
アニメ風になっていたり、めっちゃライバルをいじる感じのディスり方で、子供の喧嘩のよう•••呆気に取られました。
投票用紙の書き方も独特!候補者全員に「順位」を付ける
日本の投票は「1人(1党)の名前を書く」方式ですが、オーストラリアの下院選挙は候補者全員に1、2、3…と順位を付ける「優先順位付き投票」です。
1位票だけで過半数を取る候補がいなければ、最下位の候補を落として、その票を「2位」に書かれた候補へ振り分け…と繰り返して当選者を決めます。
「一番好きな人がダメでも、二番目に好きな人に票が生きる」仕組みだよ。死票(当選に結びつかない票)が少なくなるのがメリットなんだ
投票所の入り口では、各党のボランティアが「うちの党はこの順位で書いてね」というハウ・トゥ・ボート・カード(投票の書き方カード)を配っています。これも日本では見ない光景です。


親子で支持政党が違うのは当たり前!みんな政治を熱く語る
そして、ふじこが一番カルチャーショックを受けたのがこれ。
オーストラリアでは、親子でも支持政党が違うのが当たり前。家族の集まりで選挙の話になると、それぞれが自分の意見をしっかり主張して、熱い議論が始まります。



日本だと、親子でも「どこに入れた?」なんてあまり聞かないし、職場で政治の話はほぼタブーなイメージ



こっちでは自分の意見を持って、ちゃんと言葉にするのが当たり前。親と意見が違っても、それはケンカじゃなくて「議論」だからね
意見が違っても人間関係は全く壊れません。むしろ「ふじこはどう思うの?」「日本ではどの党を支持してるの?」と聞かれるので、ぼんやりしていられません(笑)。政党の名前って英語でそう言うんだろ?と思いつつ自分の思う日本を語ったことがありました。
実際PくんのダディはQLDで手広く商売をする事業家だったので、支持政党はPくんの反対側、親子喧嘩にはならないけど、めっちゃ意見を言い合ってました。
18歳になったら全員が投票に行く国だからこそ、日頃から政治が「自分ごと」なんだなと感じます。
日本とオーストラリアの選挙くらべ
ところで、ワーホリや留学生は投票できるの?
答えはNO。投票できる(=しなければいけない)のはオーストラリア国籍を持つ人だけです。
ワーホリ・留学生はもちろん、永住権(PR)を持っていても投票はできません。なので「罰金取られちゃう!?」という心配は不要です。逆に、将来オーストラリア国籍を取ったら、投票はあなたの義務になりますよ。
私もオーストラリアの選挙人名簿に登録すれば投票権はあるのです。
日本でもちゃんと投票してます!
日本では、22歳(※現在は18歳に引き下げられていますが、国籍選択の制度自体は残っています)までに国籍を選択する制度があります。しかし、実際には二重国籍状態が続いている人もいます。
一方、オーストラリアは二重国籍を認めている国なので、オーストラリア側は日本で投票したことを理由に投票権を失うことは通常ありません。
オーストラリア国籍を持っていてオーストラリアの選挙人名簿に登録済であれば、日本で投票していてもオーストラリアでも投票することができます(それぞれ別の国の選挙なので、「二重投票」には当たりません)。
まとめ:選挙が「自分ごと」の国
オーストラリアの選挙をまとめると…
- 投票は義務。行かないと罰金、だから投票率90%超
- 投票日は土曜日。投票所はデモクラシー・ソーセージでお祭り気分
- 候補者全員に順位を付ける、ちょっと変わった投票方式
- 親子で支持政党が違っても、堂々と意見を言い合うのが普通
「選挙に行くのが当たり前」で「政治の話をするのが当たり前」。日本と違いすぎて最初は戸惑いますが、自分の意見を持つことを大切にする文化は、住んでみて素直にいいなと思うところです。



オーストラリア滞在中に選挙の時期が重なったら、ぜひ投票所の近くを通ってみて。ソーセージの匂いと一緒に「生きた民主主義」が見られますよ!
私はQLDに住んでいる時に旦那Pくんと一緒に会場まで出向き、まさにこのお祭りのような選挙を目の当たりにしましたが、日本との違いの大きさにぶっ飛びました。日本は良くも悪くも静かで礼儀正しく、やや主張が少ない文化なのかもしれません。
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